動物のお医者さん

こんにちは、獣医師の石丸です。
台風もあっという間に過ぎ去って、いよいよ秋が深まってきましたね。

月末には市会議員選挙だというのに、どうやら来月にも選挙があるとかないとか。
昨年長岡京に越してきた私にとっては、候補者の皆さんのことがまだまだ分からず、ポスティングしていただいた各政党の広報とにらめっこの毎日です。

 

なんだか衆議院解散でうやむやになってしまいそうな、某獣医学部新設問題
このニュースが大々的に報道されてから、幸か不幸か「獣医学部(もしくは学科)」という言葉が皆さんの耳に入るようになりました。

院長も私もこの「獣医学科」を卒業して今に至るのですが、学生時代、高校や中学の同窓会などで久しぶりの友人に会ったときによく言われたことが「獣医学生なんて身近に石丸しかおらんからどんな大学生活送ってんのか見当がつかん」でした。

確かに、獣医学生って実は割とレアな人種ですよね。
妙なきっかけとはいえ、せっかく世間の皆さんが獣医の存在に目を向けてくれているので、獣医さんってどうやってなるのか少しお話したいと思います。

 

同窓会で上記のような質問をされた時、いつも私は「『動物のお医者さん』って漫画読んだことある?だいたいあれに描いてある通りやで」と答えていました。
実際に、忙しいけれどゆるゆると流れていく理系な毎日はほぼ漫画の内容に近く、周りの人間の個性も漫画に負けず劣らず豊かでした。

 

唯一現実と異なった点といえば、学内を学生の飼い犬や猫がうろうろしている、ということがなかったくらいでしょうか。
現実では、病院関連の研究室に入ったり、大学で飼っている動物の世話をしない限りは、獣医学科に入っても案外動物に触れる機会はあまり多くありません。

私が大学時代一番触った動物は、研究室で飼育していたマウスでした。

あの漫画は北海道大学が舞台なので、北の大地らしく羊などの家畜に触れる機会が多くてうらやましい限りです。

 

獣医学科がある大学は少なく、全ての大学を合計しても合格できる定員は毎年1000名程度です。在学期間は医学科や歯学科、薬学科と同様に6年制になっています。

6年で卒業に必要な全単位を取得し、卒論を提出するとめでたく卒業ですが、6年生の最後の2月中旬には獣医師国家試験があり、これに合格して初めて獣医師の資格を得ます。
単位が足りてなかったり、卒論が間に合わないと、卒業資格なしとして国家試験は受験できませんし、逆に卒業できても試験に落ちれば獣医師は名乗れません。
後者の場合は国試浪人として1年後の試験に向けて勉強を続けるか、すべて忘れて新しい人生を歩むか…。

 

受験者の約90%が合格する試験なので、人並みに勉強を頑張れば合格はできますが、その人並みの勉強がなかなか辛い…。
余裕を持ってコツコツ勉学に勤しむことのできる学生ではなかった私は、試験前の1ヵ月半は廃人のように大学に入り浸り、昼夜を問わず机に向かったものでした。
動物のお医者さんをお読みになった方は、容易に想像がつくかと思いますが、みんな妙な(そしてやたらといやらしい)ロゴをぶつぶつ口ずさんで日々を過ごしました。

 

最初、学生のほとんどは犬や猫のお医者さんを目指して入学します。
そして入学してから、獣医という仕事の幅が多岐に渡っていることを知ります。

犬猫のお医者さんだけではなく、地方・中央公務員、製薬会社、動物園、水族館、フード関連企業、動物保険会社、JRA、大学教授などなど、生物に関わるいろいろな分野で、活躍している獣医師たちがいます。
学生たちそれぞれが、自分に合う仕事を探し、卒業後そんな獣医師たちの仲間入りをしていきます。

最近、我が国の総理大臣が公務員獣医師の不足を強く訴えていますが、公務員獣医師とは、牛や豚や鶏など家畜の診療や病気の調査、食肉の安全の検査、そして保健所業務などを行う獣医師のことです。
確かに地方の公務員獣医師は不足状態にあると言われていますが、私が卒業した時はクラスの半数以上が公務員になりました。
一見地味に見える公務員獣医師の仕事ですが、日本に住む皆さんの食の安全や健康を守る、とても大切な仕事です。

 

私が動物のお医者さんになりたいと初めて思ったのは、小学5年生の時でした。
飼育委員になって学校の動物の世話をするのが何より楽しかったことがきっかけでした。

人よりいくぶん遠回りはしましたが、今でも獣医になれてよかったと思っています。

正直、毎日毎日仕事として動物と触れると動物が嫌になったりしないかと、就職前は少し不安な気持ちもあったのですが、獣医として動物たちと触れる日々の中、ますます動物が好きになっていく気がしています。

今後ももっと経験と勉強を重ね、飼い主の皆さんと大切な動物たちの、幸せな毎日のお手伝いをさせていただきたいと思っています。
もし皆さんもお時間があれば『動物のお医者さん』を読んで、私たちのことをちょっと知っていただけると嬉しいです。(※白泉社の回し者ではありません)

――――飼い主さんと動物たちのえがおのために――――
京都府長岡京市
乙訓どうぶつ病院
~乙訓地域(長岡京市、向日市、大山崎町)、大原野、伏見、久御山、島本町~

 

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