『膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)』 後編|動物病院をお探しなら、長岡京市にある乙訓どうぶつ病院へお任せください。

更新情報

『膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)』 後編

コラムお知らせ

こんにちは。

長岡京市、乙訓どうぶつ病院の中森です。

 

10月1日(土曜日)は午前休診です。

午後からは通常通り診察およびドッグランもしております。

10月15日(土曜日)は午後休診です。

また午前診察は院長不在です。

 

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

 

朝晩と涼しくなってきましたね。

暑い時期に活気のなかったドッグランに、最近は続々とわんちゃんたちが集まってきました。

たまに様子を見に行くと、

馴染みのわんちゃんたちがうれしそうに寄ってきてくれるのが密かな楽しみです。笑

当院のドッグランは以下の注意事項を満たしていれば、飼い主さんには無料で使用していただけます。

http://www.otokuni-ah.jp/pethotel-dogrun/

犬は犬同士の触れ合いを通して、社会性を身に着けていきます。

社会性のない子はどうしても他の犬や人を怖がったり、お出掛けを嫌がる傾向になってしまいます。

飼い主にだけ心を許してくれる姿も確かにかわいいと思いますが、個人的には(職業柄)

どんな人や犬にも撫でて~と寄っていく子の方がかわいく感じてしまいます。笑

 

ドッグランを利用されたい方は、

受付で『ドッグラン使用したい』と伝えていただければ大丈夫です。

社会性は特に幼犬の頃に著しく形成されるものです。

興味のある方は是非ご活用ください^^

 

 

さて、前回のブログでは、小型犬に多い病気である膝蓋骨脱臼の原因~症状について記載しました。

ずいぶんと時間が空いてしまいましたが、今回は後編の病気の治療や

ご家庭での対策についてお話ししようと思います。

膝蓋骨脱臼(前編)http://www.otokuni-ah.jp/column/

『膝蓋骨脱臼』 後編(治療~ご家庭での対策)

治療

長期的な予後を見越した上での最良の治療法は外科的治療(手術)が第一選択です。

しかしながら、症状を伴わない状態で手術を行うべきかどうかについては、

整形の専門家でも意見のわかれるところであり、現在も議論中です。

実際に体重管理をしっかり実施してもらえば、特に症状もなく最期まで暮らせる子も経験しております。

内科的治療はあくまで症状を和らげるものです。

痛みに対してロキソニンのような痛み止めを使用するぐらいで、根本的な疾患に対する治療は不可能です。

 

ではどのタイミングで手術を選択するべきなのでしょう?

当院では整形の専門病院で現在使用されている基準を用いております。

 

  1. グレードⅣ
  2. 1歳以下の若齢でグレードⅢに進行している
  3. どのグレードであっても膝の痛みが持続している

 

ただもちろん全ての動物がこの基準に当てはまってすぐ手術というわけではありません。

動物が症状を伴わない場合は無理に外科的治療を勧めず、

十分なご説明をした上で経過観察とすることもあります。

慢性的な膝蓋骨脱臼は、付近の靭帯断裂の要因になったり、

加齢に伴う関節症(関節炎など)の要因になりますので、

早期に発見できた場合は、動物たちと家族にとってよりBetterな選択肢を一緒に探していきましょう。

 

※以下実際当院での手術中の写真が掲載されておりますので、ご覧になる際はお気をつけ下さい。

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膝蓋骨のサイズを確認し、膝蓋骨が接触している膝の溝を深く削っています。
関節の軟骨はガラスのようになめらかなので、傷つけないように軟骨は残して
軟骨の下の骨だけ削りとります。

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溝を深くするだけでは膝蓋骨が脱臼しやすい為、靭帯の付着部位である骨を一旦切って、
正常な関節の動きができる場所に骨を移動させます。移動させた骨はピンで固定します。

 

ご家庭での対策

・足に負担になるような行動を制限する

ジャンプしたり、急転換などで足を滑らさないようにしましょう。
下には滑らないようにカーペットを敷いたり、階段を使用して
ソファーなどの高いところを乗り降りさせないようにしましょう。

体重をコントロールする

これは一番大事です。
人もそうですが、太ると関節への負担が大きくなります。
適度な運動は筋肉量の増加にもつながり、関節周囲の筋肉がつけば
骨への負担も少なくなります。

・サプリメントを使用する

サプリで膝蓋骨脱臼を完治させることはできません。
ただ、老化した関節を良い状態を保つことができます。
慢性化してくると人間と同じように関節液が少なくなり、炎症も起こりやすく
なるので、グルコサミンやコンドロイチン、脂肪酸といった成分を使用するのもよいでしょう。

 

 

膝蓋骨脱臼を完治させるには手術が最善ですが、やはりある程度歩けている足にメスを入れたり

骨を動かしたりすることに不安を感じるのは当然かと思います。

命に危険性があるものではないだけに、決断しづらいですよね。

 

どういう病気なのか

どんなことがおこるのか

どういう選択肢があるのか

 

膝蓋骨脱臼だけの話ではないですが、しっかりと話し合った上で、

安心して任せていただければと思います。

 


――――飼い主さんと動物たちのえがおのために――――

京都府長岡京市

乙訓どうぶつ病院

~乙訓地域(長岡京市、向日市、大山崎町)、大原野、伏見、久御山、島本町~