ねこさんの通院方法について
スタッフブログ
こんにちは!獣医師加藤です。
最近情勢が不安定ですね。ウクライナ侵攻をはじめ、東北の震災、中国の航空機墜落など心が痛い事柄が多く耳に入ってきます。一日でもはやく平穏が訪れることを祈ります。
さて、今日は当院がオススメするねこさんの来院方法についてご提案いたします。
強制するものではありませんが、現在ねこさんの通院でお困りの場合はご参考にして下さいね。
ご家族の皆様がご存知の通り、ねこさんは知らない場所に行くこと・知らない動物を感じること・大きな音や動きなどに対してストレスを感じ、その嫌悪感を忘れません。お家の環境をなるべくそのままそっと病院へ連れてきて、そっと診察してそっとお家にもどるイメージでご来院をお願いしたいのです。
- おなじみの毛布やタオル、ご家族のお洋服をご準備ください(可能なら少し厚めで、ねこさんが隠れられる大きさのものを)
理由:小さい子がご家族にくっついてお顔を隠したり、お気に入りの毛布にもぐったり、お家のにおいで安心したりする気持ちと同じです。また、診察台やスタッフと触れる際も、これらの物を介することで抵抗感がなくなる場合があります。
- ねこさんはネットに入れてあげましょう
理由:上記と類似しますが、隠れているような安心感が得られたり、診察時に体勢を変えるために引っ張られたり抑えられたりしなくて済むので、ねこさんが余計なこわい思いをしなくてすみます。
- キャリーを利用しましょう(上下をわけられて、上面と全面が大きく開くプラスチック製の物が理想です)
理由:ねこさんを入れやすく出しやすいだけでなく、場合によってはキャリーから出なくても診察、処置することが可能なため、ねこさんが余計に怖い思いをしなくてすみます。また、ねこさんは震災時、避難所で一緒に過ごすことはできません。普段から上記のようなキャリーやクレートがリラックスできる場所として慣れて置くとより良いですね。
- 他の動物さんとの接触をなるべく減らしましょう
理由:いぬさんや他のねこさん、また他のご家族に対して恐怖を抱く場合があります。命に関わる場合時を除きますが、お車をご利用の際は診察直前までお車でお待ちいただくほうが良いかもしれません。待合室でお待ちいただく場合は、上記3項目を意識していただき、他の動物さんから離して(隠して)あげて下さい。
- 診察室では静かにお話し、ゆっくり動きます
理由:ねこさんは大きな声や大きな動きに恐怖を感じて興奮してしまいます。当院では診察中は声のトーンを下げて、ゆっくり動くことを心がけています。移動中も可能な限りキャリーには振動を与えず、診察室への出入りもそっと行いましょう。
- 上記を実施しても診察が不可能な場合は、スタッフまでご相談ください
理由:ご家族とねこさんに最も適した解決方法を、一緒に考えましょう。過剰な恐怖心やパニックを穏やかにするためのお薬やサプリメント、ご家庭でできる事をご相談させていただきます。
- 帰宅後はお家のにおいに戻るまで、同居ねこさんとはあわせない
理由:いつも一緒にいるねこさんが、病院のにおいになって帰ってきたら、警戒して威嚇行動をおこしてしまう場合があります。勘違いがきっかけで永遠の仲違いということは絶対に避けたいですよね。可能なら1日ほど別のお部屋で過ごしてから、少しずつ慣れさせてあげると良いかもしれません。
当院は、ISMF(国際猫医学会)よりキャットフレンドリークリニックのゴールド認定を取得しています。私たちは、“ねこさんにとって心地よい病院とは何か”ということを本気で考えています。診察に際して、煩わしいことを申し上げることもあるかと思いますが、一緒に“キャットフレンドリー”を考えていきましょう。
ご予約には飼い主さんの情報登録が事前に必要となりますので、ご登録がまだの方はお手数ですが下記のURLからアクセスしていただくか、QRコードを読み取って登録の手続きをお願い致します!
なお、ご予約は1ヵ月前からお取りいただけます。
乙訓どうぶつ病院 WEB予約リンク:QRコード
https://www.mrweb-yoyakuv.com/otokuni_ah/login/
もちろん急患については、これまで通り最優先で、また予約外の方も可能な限り対応させていただくよう配慮していきますので、まずはお電話ください。WEBでのご予約が不得手な方はお気軽にお問い合わせください。
お電話でご予約お取りした上で、来院時にご登録のお手伝いをさせていただければと思います。
スタッフ一同まだまだ不慣れでご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、ご了承ください。
京都府長岡京市
乙訓どうぶつ病院
~乙訓地域(長岡京市、向日市、大山崎町)、大原野、伏見、久御山、島本町~