冬の体調管理
スタッフブログ
こんにちは、獣医師の小浜陽子です。
12月。
師走に入り、寒さも本格的になってきました。
年末年始の診察と休診日は下記の通りとなっております。
12月29日・30日・31日は午前のみの診察とさせていただきます。
年始の診察開始日は
1月4日(水)より通常通り診察させていただきます。
今年は紅葉が当たり年だったらしいですね☆
私は都合が合わず、どこにも楽しみに行けていませんが・・
春の長岡天満宮でのツツジも逃してしまったので、残念続きです・・
さて、そして今度はインフルエンザもすでに大流行の兆しとか。
皆様は予防接種されていますでしょうか。
ワクチンの効果が出なかったり、違う型が感染してしまうなど、、
インフルの予防接種には賛否両論ありますね…。
いずれにしても、
インフルエンザに限らず、普通の風邪もひかず、
元気に冬を乗りきりたいものです!
私たち自身もですが、
わんちゃんねこちゃんも同様に、
体調を保つには基本的には同じ考え方で、おさらいしてみませんか!
以下、三点に分けてご提案します。
1. 適度な運動、良く食べ良く眠る。
つまり、寒いからといって、こもりすぎるのは良くないです。
普段からお散歩好きな子は、
冬でもお洋服を着せたり時間や回数を少なくするなどして行ってみてあげてください。
毛が短い子、寒さに弱い犬種(チワワ、マルチーズ、プードル、ミニチュアダックスフント、ピンシャー、ボクサーなど)や小型な子などは特にお洋服はおすすめします。
普段からおうちの中で過ごす子はいつも通りで勿論いいでしょうし、
あまり雨や雪が強い日は外に出ないという柔軟な判断も大事だと思います。
いつも通り、お出掛けしたり遊んだりできれば
代謝も上がって体温もあげることができますし、
自然とお腹がすいたり眠ったりと生活リズムも崩れません。
2. 乾燥や温度調節に注意。
上記のように、運動や食事で自身の体温が代謝で上がるのは、免疫力もつき、良いことです。
ただ、部屋の気温(外気温)をあげてあげることは、あまり必要ではありません。
全身が毛でおおわれているために基本的には寒さには強く、
暖房などで逆に暑くなりやすいんですね。
パッド裏でしか汗をかかないワンちゃんねこちゃんたちは、
暑さにはとても弱いので暖房が負担になる可能性も…
私たち人間でいうと少し肌寒く感じるかもしれませんが、室温18度もあれば十分。
パンティングをするなど、余程暑そうでなければ
22度くらいの設定で過ごしても実質問題はないと思います。
逆に10度以下のことがあっても耐えられるでしょう。
温度設定を上げすぎないことと、
たまに換気をしたり、
涼しい廊下や窓際にも自由に出られる環境にしてあげると安心です。
また、暖房器具による乾燥で、
喉が炎症を起こしたりウイルス感染などしやすくなってしまうのは私たちと同じです。
肌が乾燥して痒くなることもあります。
3. ワンちゃんねこちゃんに特有な注意点
床暖房も、常に床の近くにいることになる動物たちにとっては、
暑すぎたり乾燥する度合いが強くなっています。
たまに消すようにしたり温度調節を弱めに意識してみてください。
電気コードを噛むことによる火傷や感電なども要注意です。
以上、寒さ対策はあんまり過保護にならない方がいいかも~というお話でした。
でもやっぱり、
外飼いや、お留守番が長いときなど、
寒さ対策をしっかりしてあげたい時もありますよね!
すきま風を防ぐものをおいてあげたり、
コードの必要のない湯タンポを
近くにおいてあげてください。
今は電子レンジでチンする便利な湯タンポもあるようです。
犬舎の入り口の向きをかえたり、
毛布を横の壁の方までいくように
多目に敷いてみるだけで、
隙間を埋められるかと思います。
新しいお洋服、湯タンポなど…
来るクリスマスプレゼントに、いかがでしょうか♪♪
※若齢、老齢、心臓病含め他疾患があったり、体調不良のときに寒さは大敵です。
運動などでは体温や免疫力は補えませんので、十分に暖かく環境を整えてください
京都府長岡京市
乙訓どうぶつ病院
~乙訓地域(長岡京市、向日市、大山崎町)、大原野、伏見、久御山、島本町~