お耳掃除 プチ講座
スタッフブログ
こんにちは!外がどんなに暑くても,院内ではヒートテックが欠かせなかった大地です.
今年の夏は格別に暑かったですね.みなさん体調は大丈夫でしょうか?
私は,寒さに弱いかわりに暑さには強いので,今年の猛暑も元気よく乗り切ることができました!一体どのくらい強いかというと,ヒートテックの上に白衣という
出で立ちでドッグランの草抜きに行けるほどです.そんな私ですが,実はつい先日,身内の1人がバイト中に熱中症で救急搬送され,入院までしてしまいました.さすが
にその時は自分も気をつけなければと実感しました.
さて,暑さで体調を崩してしまうのはなにも人だけではありません.わんちゃんやねこちゃんなど,身近な動物たちも暑さによってさまざまな病気にかかりやすく
なります.そのうちの1つが“外耳炎”です.夏の暑い時期は,皮膚のバリア機能が
低下し,普段は無害なはずの細菌やカビが異常に増えてしまい,痒みや炎症を起こして
しまいます.
こういった細菌やカビは,耳垢を培地にして異常に増殖することが知られています.そのため,外耳炎を防ぐためには耳を清潔に保つことが大事です.
暑くてジメジメしたこの時期こそ特にお耳のケアをしてあげましょう.
ただし,やみくもに耳の中をゴシゴシと洗えばいいわけではありません.耳洗浄は,間違ったやり方で行なってしまうと逆に外耳炎を悪化させてしまうことがあるので
注意が必要です.
そこでこれから耳洗浄をするうえで気をつけていただきたいことを紹介したいと思います.
①まず大事なのは耳の中にできるだけ綿棒やコットンなどを直接入れないことです.耳にはもともと中の汚れを外へ押し出すはたらきが備わっています.綿棒などを入れ
てしまうと,せっかくがんばって外へ押し出そうとしていた耳垢を中へ押し込んでしまうことになります.それだけでなく,耳の中の細胞を傷つけてしまうことにもなり
かねません.なので,耳洗浄を行うときは綿棒などを使用せず,洗浄液を直接耳に入れて洗うようにしましょう.
②もう1つは洗浄液を入れた後の洗い方です.先ほども言いましたように,耳にはもともと内部の汚れを外に押し出す働きがあります.そのため,耳をもみもみするとい
うよりは耳の内側から外側に向かってさするように洗ってあげてください.
③洗った後はコットンやティッシュなどで洗浄液を吸いとってください.ジメジメした環境は菌やカビにとってとても過ごしやすい場所です.ですので,洗浄後はできる
だけ水分を取り除きましょう.その際耳をこすりすぎて傷つけてしまわないように注意してくださいね.最後はわんちゃんやねこちゃんに自分でブルブルと首を振っても
らうといいですよ(^ ^)
気をつけていただきたいのはこのくらいですが,耳掃除が苦手な動物も多いですよね.そんな時は一度洗浄液を人肌くらいに温めてみてください.それだけでも少しはい
やがらずにお掃除をさせてくれる子もいると思います.
もしやっぱり少し難しいなと思われる方は無理せず相談してくださいね!