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外耳炎

耳鼻科

【病態】

犬の外耳炎は鼓膜より外側の「耳道」と呼ばれる場所に発生する炎症のことで、耳のかゆみ、紅斑、腫脹、肥厚、痛みなどの症状が誘発されます。

 

外耳炎の原因は皮膚のバリア機能を低下させるアレルギー疾患やアトピー性皮膚炎と密接に関連していると考えられており、外耳炎と上記による皮膚炎を併発していることが多いです。

外耳炎のその他の原因としては真菌感染 (特にマラセチア)や細菌感染、ミミヒゼンダニなどの寄生虫、内分泌性疾患、自己免疫性疾患、耳の中の異物やポリープなどの腫瘤、角化異常などがあげられます。

 

また、垂れ耳の犬は耳の中の湿度が高くなりやすいため、外耳炎になりやすいという特徴があります。

特にコッカー・スパニエルやラブラドール、トイ・プードル、ミニチュア・シュナウザーなどは外耳炎の好発犬種であると言われています。

 

【症状】

外耳炎の主な症状は、耳の強いかゆみや耳を掻くことによる耳の腫れや赤み、肥厚(組織や器官が正常よりも大きく、厚くなる状態)などです。

外耳炎が進行すると飼い主様が耳に触っても分かるぐらいに耳が硬く・厚くなることもあります。

耳垢が蓄積し細菌感染が進行すると強い悪臭を放ったり、耳垂れが見られたりすることもあります。

 

【診断・治療】

「耳をかゆがる」という症状で犬が来院したら第一に外耳炎の可能性を考慮して診察を行います。

 

①初発か再発か、②いつからかゆがるか、③どのようなかゆがり方か (頭を擦り付ける、後ろ足で掻いているなど)、④耳以外にかゆがる部分はないか、⑤普段はどのような食事内容かなどの問診を行った後に、身体検査を行います。

 

身体検査ではアレルギー疾患やアトピー性皮膚炎を基礎疾患とした外耳炎かどうかを判断するために全身の皮膚の状態を確認します。続いて、耳の状態を確認するために耳鏡という機械で耳の奥の鼓膜まで丁寧に観察します。場合によっては耳垢を採取して顕微鏡で観察したり、内分泌性疾患の関与を疑う場合は血液検査を実施したりします。

 

重度の外耳炎や中耳炎、内耳炎まで進行していた場合には、全身麻酔をかけてビデオオトスコープ、CT、MRI検査といったより精密な検査が必要となることがあります。

 

治療は、耳垢が蓄積していれば麻酔をかけずにイヤークリーナーや生理食塩水などを使って耳の中の洗浄を行います。その後はご自宅で点耳薬を使っていただき、症状の改善を狙います。

耳のかゆみや痛みが重度の場合はステロイドの内服を1週間程度、行っていただく場合もあります。

アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎が関連している外耳炎の場合は、それらの疾患に合わせた薬も処方します。

 

【予後】

外耳炎は早期に適切な治療を開始して炎症を制御できれば予後は良好です

治療が遅れて、外耳炎から中耳炎〜内耳炎と進行してしまった場合は、長期間の治療が必要となる可能性があります。

末期の外耳炎で上記の内科療法に反応しない場合は耳道切除といった侵襲性の高い

治療が必要となることもあるため注意が必要です。

 

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