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猫の上部気道感染症

呼吸器科

【病態】

上部気道とは、鼻から喉にかけて空気が通過する気道を指します。

上部気道感染症とは、細菌やウイルスが上部気道に感染し炎症を起こしている状態で、発熱やくしゃみ、鼻水など、人間の風邪と似た症状を引き起こすため、「猫風邪」と呼ぶこともあります。

 

猫の上部気道感染症の多くは、猫ヘルペスウイルスⅠ型猫カリシウイルスの感染によって引き起こされます。稀に猫クラミジアという細菌が原因で、結膜炎や鼻炎、呼吸器症状が現れることがありますが、基本的にはウイルスが関与しています。

これらのウイルスと細菌の混合感染や、ウイルス感染の後に二次的な細菌感染が起こり症状をより悪化させることもあります。

 

健康な猫の免疫機能であればこれらの病原体を排除できますが、ストレスや基礎疾患がある場合や、免疫機能の低い子猫や高齢猫、猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)や猫白血病ウイルス感染症(FeLV)などに罹患している猫では感染を防ぐことができず、さらに重症化しやすい傾向があります。

 

感染経路は、上部気道感染症を発症している猫の鼻水や唾液などの分泌物が、鼻や口、目の粘膜に付着することで感染します。

通常、感染してから2〜7日の潜伏期を経て症状が現れます

 

【症状】

ウイルスや細菌の種類、猫の免疫機能、年齢などによっても症状は異なりますが、一般的な猫の上部気道感染症の症状は以下の通りです。

 

・くしゃみ
・鼻水
・発熱
・食欲の低下
・大量の涙や目ヤニ
・口内炎や口の中の水疱(主に猫カリシウイルスが原因)

 

また、猫ヘルペスウイルスⅠ型の場合、一度感染すると症状が治った後も長期にわたって神経節に潜伏感染します。潜伏感染とは、ウイルスを完全に体外に排出することができず、ウイルスが体内で再び増殖するタイミングを待っているような状態です。
猫がストレスを感じたり、体力が低下するようなタイミングで再び活動を始め、症状の再発や他の猫への感染をきたします。

 

そのため、上部気道感染症の症状が治った後でも、油断は禁物です。猫の生活環境をできるだけストレスのないものにし、バランスの良い食事を与えるなどして、猫の免疫機能を十分に保つことが大切になります。

 

【診断・治療】

猫の上部気道感染症は、多くの場合、症状や経過観察をもとに病原体を推測し、診断を行います。これは、人間の風邪症候群と同様で、血液検査やX線検査などの検査手段では病原体のウイルスや細菌を特定することが難しいためです。

 

治療は、人間の風邪同様に特効薬が存在しないため、症状を緩和するための対症療法や、脱水を予防するための皮下点滴などを行い、体力の回復を待つことが基本です。

獣医師の判断で、インターフェロン療法(抗ウイルス作用を持つタンパク質)や抗ウイルス薬の投与、細菌による二次感染を抑えるための抗生剤の投与などを行う場合もあります

 

【予後】

通常、猫の上部気道感染症は適切な対症療法と支持療法を行うことで、1週間程度で回復することがほとんどであるため、そこまで心配する必要はありません。

しかし、老猫や体力が低下している猫、免疫機能が未熟な子猫、猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)や猫白血病ウイルス感染症(FeLV)に罹患している猫は重症化しやすいと考えられているため、該当する場合は注意してください。

 

また、猫の上部気道感染症を引き起こす病原体である猫ヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎)、猫カリシウイルス、猫クラミジアに対しては、ワクチン接種により発症や重症化の予防が可能です。これらのワクチンは感染のリスクを低減させるための効果的な手段となりますので、積極的に接種することを推奨します。

 

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