犬猫の呼吸が苦しそう…すぐ病院に行くべき7つのサイン

更新情報

MENU
tel:0759583933
診療時間
9:00~12:00
13:00~15:00
16:00~19:30
受付時間
各診療終了30分前まで
休診日
土曜昼・日曜午後・祝日

犬猫の呼吸が苦しそう…すぐ病院に行くべき7つのサイン

コラム

犬や猫の「呼吸が苦しそう」「呼吸がしんどそう」なとき、どのような対応ができるのか。
犬や猫の呼吸の異常は悪化が早いことも多く、緊急性の判断がとても大切になります。
今回は、正常な呼吸と異常な呼吸の見分け方いつ受診すべきなのか、そして適切な対応について分かりやすく解説します。

 

■目次
1.呼吸に異常を感じたら確認する3つのポイント
2.緊急性の高い7つのサイン
3.いつ受診すべきなのか
4.応急的な対応と注意点
5.考えられる主な原因疾患
6.予防と日頃のケア
7.まとめ

 

【呼吸に異常を感じたら確認する3つのポイント】

最初に、その場で”今どれぐらいしんどいのか”を見分けられるチェックポイントをお伝えします。
この3つは「異常かどうか」を判断するための初期確認です。

 

◯いつもと比べて呼吸の速さがどうか

・安静にしていても呼吸が速い
・胸が小刻みに動く
呼吸数が多いほど、体が酸素を求めて頑張っているサインです。

 

胸の上下の動きを「1回の上がり下がり=1回」と数え、30秒測って2倍にすると簡単です。

・犬の正常な呼吸数:安静時で1分間に20〜34回(睡眠時は30回以下)が一般的
・猫の正常な呼吸数:安静時で1分間に20〜40回(睡眠時は30回以下)が一般的

 

◯楽な姿勢が取れない/落ち着けない

・座ったまま前のめり
・首を伸ばして固まる
・横になれない

→呼吸がしんどい時の典型的な体勢です。

 

◯苦しさを示す仕草がないか

・動きたがらない
・じっとして呼吸を整えようとしている
・体を大きく使って呼吸している

ここで「明らかにいつもと違う」と感じた場合は、
次の「緊急性の高い7つの呼吸サイン」を必ず確認してください。

 

【緊急性の高い7つの呼吸サイン】
愛犬や愛猫が呼吸困難に陥った際、飼い主様が特に気をつけていただきたい緊急性の高い7つの症状をご紹介します。
以下のうち一つでも当てはまれば緊急性が高い状態です。

 

1.口を開けている(口呼吸)
犬のパンティング(舌を出してハッハッと息をすること)とは違い、安静時に口を開けて息をしている状態です。
特に猫の場合は緊急性が高く、心臓病や呼吸器系の重篤な問題が疑われるサインです。
「少し様子を見てから…」と考えず、すぐに受診を検討してください。

 

2.呼吸が浅く速い
安静にしているときに「ハッハッ」と浅く速い呼吸をしている場合、十分な酸素を取り込めていない可能性があります。
運動後や暑い日の一時的なものではない場合、肺や心臓の問題が原因となることが多く、注意が必要です。

 

3.ゼーゼー・ヒューヒューと音がする
気管や気道が狭くなっている可能性が高く、悪化が早いこともあります。

 

4.鼻の穴(鼻翼)の開きが大きい
呼吸時に鼻の穴(鼻翼)が大きく開いている場合は、呼吸が苦しく、より多くの酸素を取り込もうとしている状態です。

 

5.お腹で呼吸している(腹式呼吸)
胸ではなく、お腹全体が大きく動く呼吸は呼吸器に問題がある可能性が高いです。
これは、酸素が十分に取り込めず、腹部の筋肉を使って強く呼吸している状態です。

 

6.粘膜が青白い(チアノーゼ)
酸素が十分に体に行き渡っていないときに見られる症状で、歯肉や舌などの粘膜が青白く〜青紫色になります。命に関わる非常に危険な状態です。

 

7.横たわって動かない・ぐったりしている
横たわったまま異常呼吸をしている場合、かなり呼吸が苦しい可能性があります。また、低酸素によって意識レベルが低下していることもあり、すぐに酸素吸引などの対応が必要です。

 

 

【いつ受診すべきなのか】

飼い主様が最も悩まれる「いつ受診するべきなのか」。
“緊急性の高い7つの呼吸サイン”から、できるだけ明確にお伝えします。

 

◯即受診

・1.口を開けている(口呼吸)
・3.ゼーゼー・ヒューヒューと音がする
・5.お腹で呼吸している(腹式呼吸)
・6.粘膜が青白い(チアノーゼ)
・7.横たわって動かない・ぐったりしている

→これらの症状は数時間の遅れが命に関わることがあります。すぐ動物病院や夜間診療を行なっている病院に連絡しましょう。

 

◯できれば”今日中”に受診

・2.呼吸が浅く速い
・4.鼻の穴(鼻翼)の開きが大きい

→悪化が早い場合があるため、様子見は危険です。できればその日のうちに動物病院に相談すると安全です。

 

呼吸の異常は、早期発見・早期治療が大切です。
7つのサインに当てはまらず、少し気になる程度であったとしても、呼吸に違和感があれば、できるだけ早く数日以内の受診をおすすめします。

 

【応急的な対応と注意点】

呼吸困難のサインが見られた時は、落ち着いて対応することが大切です。
まずは慌てずに愛犬や愛猫の様子を観察し、以下の対応を心がけてください。

 

〈安静な環境に移す〉
できるだけ静かで落ち着く環境を整えて、リラックスできるようにしましょう。
また、暑さを感じると呼吸が速くなり、負担がかかってしまいます。

室温は23〜25℃程度が理想的です。また、部屋の換気をよくして新鮮な空気を取り入れることも、呼吸を楽にする助けになります。

 

〈呼吸を妨げない体勢にする〉
伏せ姿勢で頭を少し高くした状態を維持できるように、顎の下に柔らかいタオルやクッションを敷いてあげるとよいでしょう。

愛犬・愛猫が自然にとる姿勢を尊重し、無理に姿勢を変える必要はありません。
ただし、肺が圧迫されることがあるため、横向きや仰向けの姿勢はできるだけ避けましょう。

 

〈車で移動するときの注意〉
車の中を適切な温度にし、冷房や暖房の風は体に直接当てないようにしましょう。
無理に寝かせず、伏せまたは座った姿勢で首を伸ばせる体勢がよいでしょう。
可能な場合はキャリーケースで安全を確保しますが、犬が興奮してしまう場合は無理をせず楽な姿勢を優先します。

 

〈自宅で酸素を使用している場合〉
酸素濃度を少し上げる(普段30%→35~40%にする)のはよいですが、普段から高濃度を使っている場合は、むやみにあげすぎないようにしましょう。

緊急症状の場合は、「酸素で一旦落ち着いたように見えるだけ」というケースがよくあります。

 

【考えられる主な原因疾患】

呼吸の異常は、重い病気で進行した段階に見られることが多いという共通点があります。
呼吸困難を引き起こす原因はいくつかありますが、以下のような疾患が代表的です。

 

・心臓疾患:僧帽弁閉鎖不全症や心不全など
小型犬で特に多く、心臓のポンプ力が低下すると肺に水が溜まり(肺水腫)呼吸困難を起こします。進行すると命に関わるため、軽い異変でも受診が必要です。

 

・呼吸器疾患:肺水腫や気胸、気管虚脱など
「呼吸そのものの機能」が障害される病気で、突然悪化することも多く緊急性は非常に高いです。

 

・感染症:肺炎や誤嚥性肺炎など
ウイルスや細菌で肺が炎症を起こすと、咳や発熱だけでなく呼吸が速くなることがあります。特に誤嚥性肺炎は高齢の子に多く、急に悪化するケースが少なくありません。

 

・アナフィラキシーショック
急性のアレルギー反応で、重い呼吸困難や血圧の低下が起こることがあります。治療が遅れると命に関わることがあるため、ワクチン接種後などは特に注意が必要です。

 

【予防と日頃のケア】

呼吸器の健康を保つためには、日々のケアも大切です。以下のポイントを心がけて、愛犬や愛猫の健康をサポートしましょう。

 

〈定期検診〉
定期的に動物病院で健康診断を受けて、呼吸器や心臓の状態を確認しましょう。
少なくとも年に1回は、血液検査、レントゲン検査、エコー検査などを含めた健康チェックを行うことで、さまざまな病気の予防や早期発見・早期治療につながります。

 

〈空気の換気〉
室内の換気や空気清浄機の使用を心がけ、アレルゲンやホコリの除去に努めることも重要です。喫煙は室内で行わないようにし、香水や掃除用スプレーなどの刺激物も控えましょう

 

〈適度な運動とバランスの取れた食事〉
無理のない運動を取り入れて、肥満を防ぎながら呼吸器や心臓を健康に保ちましょう。特に肥満は呼吸器に負担をかけるため注意が必要です。
食事は与えすぎに気をつけ、良質なタンパク質を含むバランスの取れた総合栄養食を選んでください。

 

〈ストレス軽減〉
ストレスは呼吸器だけでなく、全身の健康に影響を与えます。愛犬や愛猫がリラックスできる環境を整え、安心して過ごせるように心がけましょう。

 

【まとめ】

愛犬や愛猫の呼吸に異常が見られる場合、それは健康に関わる大切なサインかもしれません。特に猫や高齢犬は進行が早いことが多く、早期発見が大切な家族の健康を守り、安心して過ごすことができます。
当院では、必要に応じて酸素室(ICU)での安静管理や点滴治療を行うこともできるため、重い呼吸困難にも対応可能な体制を整えています。
少しでも気になることがあれば、お気軽に当院にご相談ください。

 

飼い主さんと動物たちのえがおのために
京都府長岡京市「乙訓どうぶつ病院
~乙訓地域(長岡京市、向日市、大山崎町)、大原野、伏見、久御山、島本町~
診療案内はこちら

1つ星2つ星3つ星4つ星5つ星 (1 投票, 平均: 5.00 / 5)
読み込み中...
WEB予約はこちら