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犬や猫の鼻水が止まらない!|8つの原因と対処法について

コラム

愛犬や愛猫の鼻水がなかなか止まらないとき、季節の変わり目やアレルギーが原因のこともありますが、そのままにしておくと症状が悪化することも考えられます。
鼻水が続くと、くしゃみや咳といった他の症状が出てくることもあるので、早めに対策を取ることが大切です。

今回は、愛犬や愛猫の鼻水の原因やその対処法、そして動物病院に相談するタイミングについて詳しく解説します。

■目次
1.犬や猫の正常な鼻の状態とは?
2.鼻水が止まらない原因となる8つの主な疾患
3.鼻水の種類と考えられる原因
4.鼻水と一緒に見られる注意すべき症状
5.自宅でできる応急処置と対処法
6.動物病院への相談・受診のタイミング
7.まとめ

 

【犬や猫の正常な鼻の状態とは?】

愛犬や愛猫の健康状態を知るために、普段の鼻の様子を把握しておくことは大切です。通常、犬や猫の鼻は適度に湿っていて、冷たく感じることが多いです。
この湿り気は、鼻腔内の粘液がにおいをキャッチする役割を果たしているため、健康の証しでもあります。

ただし、鼻がいつも湿っているわけではなく、寝起きや暑い日などに少し乾燥していることもあるため、一時的なものであれば心配する必要はありません。
また、鼻から異常な色の分泌物や不快なにおいがすることがないのも正常な状態です。

普段から愛犬や愛猫の鼻の様子を観察し、いつもと違うと感じたときは、注意深く見守ることが大切です。

 

【鼻水が止まらない原因となる8つの主な疾患】

鼻水が止まらない場合、いくつかの病気や状態が原因となっていることがあります。一般的に、以下の8つの疾患が関与している可能性があります。

1.風邪(主に細菌やウイルス)
犬や猫も細菌やウイルスに感染すると、鼻水やくしゃみが出ることがあります。
犬では犬パラインフルエンザウイルス、犬アデノウイルス2型、ボルデテラ属菌などが原因となり、猫ではヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどがよく見られます。

 

2.アレルギー
ダニの死骸、ほこり、花粉、カビ、タバコの煙などにアレルギー反応を示し、鼻水が出ることがあります。部屋の掃除や空気清浄機の利用が予防に有効です。

 

3.鼻炎
何らかの原因で鼻の粘膜が炎症を起こすと、透明な鼻水や黄色い鼻水が出ることがあります。

 

4.副鼻腔炎(蓄膿症)
副鼻腔に膿が溜まると、黄緑色から黄色で粘り気があり、においの強い鼻水が出ることがあります。

 

5.腫瘍
鼻腔内に腫瘍ができると、鼻水が出ることがあります。特に血液が混じった鼻水が続く場合は注意が必要です。

 

6.歯周病
歯の病気が鼻腔に影響を与え、鼻水を引き起こすことがあります。重度の歯周病では、上顎の骨が溶けて鼻と口が繋がることがあり(口腔鼻腔瘻)、これが鼻水の原因になることもあります。

歯周病についてはこちらで解説しています

 

7.異物の吸引
散歩中などに小さな異物(種子や砂など)が鼻に入ると、くしゃみや鼻水が続くことがあります。

 

8.真菌感染症
稀ではありますが、真菌(カビ)が鼻腔に感染し、炎症を引き起こして鼻水や鼻づまりを引き起こすことがあります。

 

【鼻水の種類と考えられる原因】

鼻水の色や状態によって、以下のように考えられる原因が異なります。

透明な鼻水
透明でさらさらとした鼻水は、軽いアレルギーや風邪の初期段階で見られることがあります。透明な鼻水であれば症状が軽いことが多いですが、長引く場合は感染症が進行している可能性もあるため、注意して観察しましょう。

 

白い鼻水
白っぽい鼻水は、鼻の中で炎症が広がり、粘り気が強くなっていることが考えられます。副鼻腔炎や重度のアレルギーが原因で見られることが多いです。

 

黄色や緑色の鼻水
黄色や緑色の鼻水は膿を含んでおり、細菌感染や副鼻腔炎が進行しているサインです。このような鼻水が見られる場合は、早めに動物病院で診察を受けることが大切です。

 

血液の混じった鼻水
鼻水に血が混じっている場合は、腫瘍、重度の感染症、外傷、鼻の中に異物がある可能性があります。
治療が遅れると腫瘍が広がり、感染が悪化する恐れがあるため、すぐに動物病院に相談してください。

 

【鼻水と一緒に見られる注意すべき症状】

鼻水に加えて以下のような症状が見られる場合、より深刻な病気の可能性や病気が進行している恐れがあります。

くしゃみ
頻繁にくしゃみをしている場合、アレルギー、感染症、または鼻に異物がある可能性があります。

 

食欲不振
鼻が詰まるとにおいを感じにくくなり、食欲が落ちることがあります。食欲不振が続くと、全身の栄養状態に影響を及ぼすため注意が必要です。

 

呼吸困難
鼻水が多いことで呼吸がしづらくなり、口を開けて苦しそうに呼吸することがあります。

 

発熱
感染症により体温が上がることがあります。鼻水に加えて発熱が見られる場合は、注意が必要です。

 

目やにや目の充血
鼻水と一緒に目やにや目の充血が見られる場合、ウイルスや細菌の感染が広がっている可能性があります。

 

【自宅でできる応急処置と対処法】

鼻水が少し出ている程度であれば、自宅で以下の対処法を試してみると症状が改善することがあります。

<加湿する>

乾燥した環境は鼻の状態を悪化させることがあるため、部屋の湿度を調整しましょう。湿度を50〜60%程度に保つことで、呼吸が少し楽になることがあります。

 

<鼻の周りを清潔に保つ>

鼻水が出ているときは、濡れたタオルやティッシュで優しく拭き取ってあげましょう。乾いた鼻水が固まってしまうと、呼吸がさらに苦しくなることがあります。

 

<刺激物を避けて空気を綺麗に保つ>

タバコの煙や強い香りのするものは、鼻に刺激を与えて症状を悪化させることがあります。空気清浄機の使用や換気を行い、愛犬や愛猫が快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。

これらの対処法は一時的に鼻水が見られる場合に試すもので、鼻水が長引く、症状が悪化する、健康状態に違和感があればすぐに獣医師の診察を受けることが大切です。

 

【動物病院への相談・受診のタイミング】

鼻水が長く続く場合や、一度治ったと思ってもすぐに繰り返す場合、または他の症状が見られるときは、早めに動物病院に相談しましょう。

特に、黄色や緑色の鼻水、血が混じった鼻水、食欲が落ちている、呼吸が苦しそうな様子がある場合は、風邪やアレルギー以外の可能性も考えられます。
鼻腔内の腫瘍や外傷、重い細菌感染などが原因になっていることもあるため、早期発見と早めの治療が大切です。

 

【まとめ】

愛犬や愛猫の鼻水は、一時的なものから深刻な病気のサインまで、さまざまな原因が考えられます。普段から鼻の状態をチェックし、異常を感じたときには早めに対応することが大切です。
気になる症状があれば動物病院に相談して、早めの治療を心がけましょう。
愛する家族が健やかに過ごせるよう、日々のケアを大切にしていきましょう。

 

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