犬や猫の目が赤い原因は?|考えられる病気と対処法を獣医師が解説
コラム
愛犬や愛猫の目の健康は、つい見落としがちですが、とても大切なポイントです。
実は、目の異常は小さな変化から始まり、放っておくと深刻な状態に進行してしまうこともあります。
目の赤みの原因はさまざまで、ほこりや刺激による一時的なものから、病気のサインである場合まで考えられます。そのため、状態をしっかり見極めて、適切に対処することが大切です。
今回は、犬や猫の目が赤くなる原因と、その対処法について詳しく解説します。

■目次
1.目が赤くなる主な原因について
2.他の症状にも注意!こんなサインがあれば要チェック
3.自宅でできるケアと予防方法
4.まとめ
【目が赤くなる主な原因について】
犬や猫の目が赤くなる原因はいくつか考えられますが、大きく分けると「アレルギー」「結膜炎」「外傷」「緑内障などの眼疾患」の4つのパターンに分類できます。
<アレルギーによる赤み>
アレルギー反応が原因で目が充血することがありますが、これは花粉やハウスダスト、食事に含まれる特定の成分などに過敏に反応することで引き起こされます。
アレルギーが原因の場合、目の赤みとともに強いかゆみを伴うことが特徴的です。
▼アレルギーのかゆみについてはこちらで解説しています
<結膜炎による赤み>
結膜炎は、犬や猫に多く見られる目のトラブルの一つです。
アレルギーやウイルス・細菌感染、異物の混入などが原因となり、目の結膜(白目の部分)が炎症を起こして赤く腫れることがあります。
<外傷による赤み>
激しい遊びや爪による引っかき傷、さらには目にゴミが入ることで、角膜(目の表面)が傷つき、充血することがあります。
<緑内障やぶどう膜炎などの病気による赤み>
緑内障やぶどう膜炎といった眼科疾患が原因で目が赤くなることもあります。これらの病気は、放置すると視力の低下や失明につながる可能性があるため、早期発見・早期治療がとても重要です。
▼緑内障についてはこちらで解説しています
【他の症状にも注意!こんなサインがあれば要チェック】
目が赤くなる際には、その他にも以下のような症状が併発することがよくあります。これらのサインを見逃さないように注意しましょう。
・目やにの量や状態の変化
「黄色っぽい」「粘り気がある」「大量に出る」といった目やにが見られる場合は、感染症や結膜炎の可能性があります。特に、膿のような目やにが出ている場合は、細菌感染が進行している可能性が高いです。
・目を頻繁にこする、顔をこすりつける
強いかゆみを感じると、犬や猫は前足で目をこすったり、カーペットやソファに顔をこすりつけたりすることがあります。しかし、この動作を繰り返すと症状が悪化し、角膜に傷がつくリスクがあるため、注意が必要です。
・目の周りの腫れや涙の増加
目の充血とともにまぶたが腫れている場合は、炎症が強くなっている可能性があります。
また、涙の量が急に増えた場合も、アレルギーや感染症のサインとしてよく見られます。
<こんな症状があればすぐに動物病院へ!>
以下のような症状が見られる場合は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
・目を開けられないほど痛がる:強い炎症や角膜潰瘍の可能性があります。
・目の表面が白く濁っている:緑内障、角膜の損傷、白内障などが疑われます。
・目の周りが大きく腫れている:細菌感染やアレルギー反応の可能性があり、悪化すると視力に影響を及ぼすことがあります。
・目が飛び出しているように見える:眼圧の急上昇や外傷が考えられ、緊急性が非常に高い状態です。
目の異変は放置すると悪化しやすいため、迷わずすぐに獣医師に相談しましょう。
▼目の疾患についてはこちらで解説しています
【自宅でできるケアと予防方法】
愛犬や愛猫の目の健康を守るために、日頃のケアや予防がとても大切です。毎日のちょっとした習慣が目のトラブルを防ぎ、異常の早期発見につながります。
・目の周りを清潔に保つ
まず基本となるのは、目の周りを常に清潔にすることです。涙や目やにが付着したままだと、細菌が繁殖し、炎症が悪化する原因になります。
そのため、柔らかく清潔なタオルやコットンをぬるま湯で湿らせ、優しく拭き取るようにしましょう。ゴシゴシこすると皮膚を傷つける可能性があるため、そっと押さえるように拭くのがポイントです。
・目薬の使用は獣医師に相談してから
目薬を使用する際は、必ず獣医師に相談しましょう。人間用の目薬を自己判断で使うのは非常に危険です。
また、動物用の目薬であっても、症状に合ったものを選ぶことが重要です。成分が適していないと、かえって症状が悪化することもあるため、必ず獣医師の指示に従いましょう。
・定期的な健康診断を受ける
定期的に動物病院で健康診断を受けることは、目の病気を早期に発見するために重要です。
健康診断では、目の状態だけでなく全身の健康状態もチェックできるため、目の異常の原因がほかにないかを確認することができます。
受診の目安として、基本は年に1回、高齢の場合は半年に1回のペースが理想的です。
・室内環境を整えて予防する
ハウスダストやカビはアレルギーの原因となり、目の充血やかゆみを引き起こすことがあります。そのため、こまめに掃除を行い、清潔な環境を維持することが予防につながります。
【まとめ】
目が赤くなる症状は、一時的なものから深刻な病気のサインまで、さまざまな原因が考えられます。そのため、日頃からケアを心がけるとともに、ちょっとした異変にもすぐ気づけるように注意深く観察することが大切です。
また、目の病気は早期発見・早期治療が重要です。少しでも異変を感じたら、自己判断せずに早めに動物病院へ相談しましょう。
飼い主さんと動物たちのえがおのために
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