犬や猫の歯茎が腫れている?赤み・出血で気づきたいお口のトラブル|動物病院をお探しなら、長岡京市にある乙訓どうぶつ病院へお任せください。

更新情報

MENU
tel:0759583933
診療時間
9:00~12:00
13:00~15:00
16:00~19:30
受付時間
各診療終了30分前まで
休診日
土曜昼・日曜午後・祝日

犬や猫の歯茎が腫れている?赤み・出血で気づきたいお口のトラブル

コラム

愛犬や愛猫の口の中が見えた時に「あれ?歯茎が赤いかも」「なんだかぷくっと腫れている?」と気づいた経験はありませんか?
よくあることに思えるかもしれませんが、「そのうち治るかな」と軽く見ないであげたい変化です。

歯茎の腫れや赤み、出血、そして急に強くなった口臭などは、犬や猫からの「お口のSOS」かもしれないのです。

そこで今回は、犬や猫の歯茎の腫れから考えられる口腔内トラブルや受診の目安をお伝えします。


■目次
1.犬や猫の歯茎が腫れる主な原因|歯周病・歯肉炎・エプリスなど
2.歯茎の腫れで受診したいサイン
3.動物病院で行う検査|口の中を見るだけでは分からない理由
4.歯茎の腫れの治療法|スケーリング・抜歯・外科処置まで
5.まとめ|歯茎の腫れ・赤み・出血は早めに相談を

 

【犬や猫の歯茎が腫れる主な原因|歯周病・歯肉炎・エプリスなど】

犬や猫の歯茎が腫れる原因は、大きく分けると「炎症」「歯の根の病気」「できもの(腫瘤:しゅりゅう)」に分けられます。

飼い主様が日常のなかで気づきやすい症状・サインと、考えられる病気について、それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

<歯肉炎・歯周病>
犬や猫の口腔トラブルでご相談が多いのが歯肉炎や歯周病です。
実際に「3歳以上の犬・猫の8割以上は歯周病」といわれるほど、身近な病気です。

お口の中に残った食べかすに細菌が繁殖すると「歯垢(プラーク)」になり、それが石灰化して硬い「歯石」へと変化します。この歯垢や歯石の中に潜む大量の細菌が毒素を出すことで、歯茎に激しい炎症が引き起こされるのです。

初期の「歯肉炎」の段階では歯茎が赤く腫れる程度ですが、進行して「歯周病」になると、歯茎からの出血や強い口臭が目立つようになります。

さらに悪化すると、歯を支えている歯周ポケットの奥深くや歯根膜、さらには土台となる歯槽骨(あごの骨)まで細菌に溶かされ、歯がグラグラになってしまうのです。

▼歯周病についてはこちらで解説しています

 

<根尖周囲病巣・歯根の感染>
根尖周囲病巣(こんせんしゅういびょうそう)とは、歯の表面だけでなく、歯の根っこの先端にまで細菌が侵入し、そこで炎症が起きたり膿がたまったりする状態を指します。
重度の歯周病が原因となるほか、硬いものを噛んで歯が割れてしまった(破折)場所から細菌が入るケースも少なくありません。

この病気の特徴は、お口の中の歯茎が腫れるだけにとどまらない点です。
膿がたまる場所によっては、目の下の皮膚がぷっくりと腫れ上がって破裂したり、鼻へと炎症が波及して鼻血やくしゃみが出たり、顔の左右のバランスが崩れたりすることもあります。

お口の中だけを見ても原因が分かりにくいため、病院での画像検査や、麻酔下での詳細な確認が必要不可欠となる病気です。

▼歯の破折についてはこちらで解説しています

 

<エプリス>
歯茎の一部がコブのように盛り上がったり、「しこり」のようになっていたりするものは、エプリスと呼ばれる歯肉特有の「できもの」の可能性があります。

エプリスは基本的には良性の腫瘤のケースが多いのですが、油断は禁物です。ときには悪性黒色腫(メラノーマ)や扁平上皮癌といった、命に関わる「口腔内腫瘍(がん)」の恐れもあるため、エプリスとの慎重な見極めが求められます。

また、良性であっても、できものが大きくなるスピードや、そこからの出血の有無、周囲の歯を圧迫しているかなどを確認する必要があります。

 

<外傷・異物・免疫異常など>
そのほかにも、おもちゃや硬いガム、落ちている木の実などを噛んだ際にお口の中を傷つけてしまったり、破片が異物として歯茎に刺さったりして腫れが生じる場合もあります。

また、猫に特に多いのが「慢性歯肉口内炎」です。
これは免疫系の異常やウイルスの関与が疑われており、お口の奥全体が真っ赤に腫れ上がり、激しい痛みを伴うのが特徴です。

▼猫の口内炎についてはこちらで解説しています

 

【歯茎の腫れで受診したいサイン】

愛犬や愛猫のお口に異変を見つけたとき「今すぐ病院に連れて行くべきか」「しばらく様子を見るべきか」と悩まれる飼い主様は多いのではないでしょうか。
お口の病気は目に見えにくい場所で気づかないうちに進行するため、気になる症状がみられたらすぐに相談にいらしてください。

また、以下のようなサインは一つの「受診の目安」として参考にしてください。

✅ 歯茎の赤みや腫れが数日間ずっと続いている
✅ 歯磨きをしてあげるときや、食事のタイミングで出血がある
✅ お口の片側だけ、歯茎が不自然に盛り上がっている
✅ 歯茎にポチッとしたできものや、膨らみを見つけた
✅ ここ最近、口臭が急にきつくなったと感じる
✅ カリカリのドライフードを避けるようになったり、片側の歯だけで不自然に噛んだりしている
✅ よだれの量が明らかに増えた、またはお口の周りを触られるのを極端に嫌がる
✅ 顔の一部が腫れている、左右非対称である
✅ 原因不明の鼻血やくしゃみが出る

たとえ一時的な軽い赤みに見えても、すでに出血を伴っていたり、日に日に腫れが大きくなったりしている場合は、歯周組織の深い部分や歯根に大きなトラブルが隠れている可能性を否定できません。

特に「歯茎のできもの」に関しては、早期発見・早期治療が不可欠な悪性腫瘍である可能性もあります。

犬や猫は口の痛みや違和感を隠しがちな動物です。飼い主様が日頃の観察を通していち早く気づいてあげることで、苦痛を早めに取り除いてあげましょう。

 

【動物病院で行う検査|口の中を見るだけでは分からない理由】

お家でも病院でも、動いてしまう犬や猫たちのお口の奥までを肉眼でじっくり観察するのは至難の業です。では、動物病院ではどのようにして口の中のトラブルを見極めているのでしょうか?

 

 視診と触診
実際の診察では、まずお口を開けてもらい、腫れている場所や出血の有無、歯石の付着の程度、歯のぐらつき、痛みの程度、口臭などを丁寧に確認します。
あわせて、顔全体の腫れやリンパ節の状況も触診していきます。

しかし、歯周ポケットの正確な深さや、腫れが良性か悪性かといった種類までは表面からの観察ではわかりません。そこで、以下のような検査も検討されます。

 

口腔内X線検査(歯科用レントゲン)
事前に血液検査で全身状態を把握し、麻酔下にてレントゲン(画像検査)を行います。これにより骨の内部や歯の根っこがどうなっているかを正確に突き止められます。

 

細胞診・病理検査
歯茎にできものがある場合「良性のエプリス」か「悪性の腫瘍」かを厳密に判断します。細い針を刺して細胞を集める「細胞診」や、組織の一部を切り取る「病理検査」を行います。

歯茎の腫れであっても全身の病気が関わっている可能性もあるため、獣医師による診察と専門機器を用いた検査で原因をきちんと見極めていきましょう。

 

【歯茎の腫れの治療法|スケーリング・抜歯・外科処置まで】

お口の治療は、検査によって明らかになった原因に合わせてアプローチを変えていきます。

一般的な歯肉炎や初期の歯周病であれば、全身麻酔をかけた上で、専用の器具を使って歯石や歯垢をきれいに除去する「スケーリング」や、歯周ポケットの洗浄・処置を行います。

しかし、すでに歯の周りで深刻な状況まで進行している場合、感染拡大を防ぐための「抜歯」が動物たちの痛みを和らげる策となりえます。
また、エプリスやその他の腫瘤が原因であれば、良性か悪性かを確認し、その結果に応じて外科的切除、抜歯、放射線治療、抗がん剤治療などを組み合わせて治療方針を決めていきます。

 

<根本的な治療と再発防止のために>
抗生剤や痛み止めで一時的に症状が落ち着く場合もあります。しかし、歯石や感染の原因が残っていると再発しやすくなってしまいます。

また、無麻酔スケーリングでは、表面の歯石は取れても歯周ポケットの奥や歯根まわりの治療まではできません。見た目はきれいになっても、歯周病治療としては不十分なケースも少なくありません。

だからこそ、愛犬や愛猫がお口の痛みから完全に解放されるためにも、その場しのぎではなく、原因を根本からしっかりと治してあげたいですね。

また、治療後も歯垢や歯石は再び付着し始めます。毎日の歯みがきや定期的な口腔チェックを続けることが、お口の健康を守り、良い状態をキープするうえで大切です。

▼麻酔についてはこちらで解説しています

 

<乙訓どうぶつ病院の治療と予防>
当院では、歯茎や歯を支える組織を治療する「歯周療法」や、根の中の感染に対応する「歯内療法」など、できる限り歯を残すための歯科保存治療にも対応しています。

また、「悪くなってから治療する」だけでなく、予防歯科にも力を入れています。
お口のケアは、若いうちから少しずつ慣れておくことで、将来的な歯周病予防にもつながります。
京都・長岡京市近隣の皆様は「子犬期からのデンタルケア慣れ」「歯みがき指導」「歯科検診」など、日常的なお口の健康管理の場としても、当院をお気軽にご利用ください。

 

【まとめ|歯茎の腫れ・赤み・出血は早めに相談を】

お口の中に常に痛みや違和感がある状態は、私たちが想像する以上に犬や猫にとって大きなストレスであり、日々のQOL(生活の質)を大きく低下させてしまいます。

言葉を話せない愛犬・愛猫だからこそ、小さなサインを見逃さず、早めに確認と治療をしてあげましょう。

愛犬や愛猫の「歯茎の腫れ」「赤み」「出血」「口臭」などが少しでも気になる飼い主様は、ぜひ一度、当院までご相談ください。
皆様の大切なご家族が、これからもおいしくご飯を食べ、元気に過ごせるよう、サポートいたします。

 

飼い主さんと動物たちのえがおのために
京都府長岡京市「乙訓どうぶつ病院
~乙訓地域(長岡京市、向日市、大山崎町)、大原野、伏見、久御山、島本町~
診療案内はこちら

 

1つ星2つ星3つ星4つ星5つ星 (まだ評価がありません)
読み込み中...
WEB予約はこちら